日本のために払う税金って,無能な政治家に使われてしまうことになるんだから,だから払いたくない。では,払いたい税金は,どんな?
quote:5年前のきょう,The Registerはこんなニュースを伝えた。1999年7月14日のニュースによると,国連は100通の電子メールにつき1セントの税金を課し,発展途上国のインターネット拡張の補助金とする計画を公表した。いま考えるともしこの計画が実現していたら,発展途上国の子供たちすべてにノートパソコンを持たせることも可能かもしれない。ちょっとだけ再考してみてはどうだろうか?
まずは余談から。The Registerはよく5年前のニュースを再掲する。5年前のきょうのこと,「It was five years ago today...」と伝えるのだけど,いまの5年前というと1999年のこと。普通は5年前のニュースというとちょっと懐かしいかなという程度だけど,パソコンやネットワークに関するニュースだと5年前はもう大昔の話だ。いまとまったく異なる状況であったり,たった5年で世界はこんなに変わったのかと思い返される。5年前の記事からいまを見返すと,よりはっきりとみえてくることがある。それをきちんとわかっているThe Registerは,だからほかのどんなニュースサイトよりも飛び抜けて素晴らしいと思う(特に日本のつまらないIT系ニュースサイトより)。まぁ,それはさておき。
先月のMSN-Mainichi INTERACTIVEの記事によると,携帯メールに課税しようとしているフィリピン政府が大批判を受けていると云う。5年前の国連の計画の100通送って1円ちょっとの課税とはレベルが異なり,SMS(なのかな?)5通で約2円だとちょっと負担感があるかも。そもそも,100通で1円で困る人なんてスパムメール送信者しかいないんだから,現状のなんの役にも立ってない迷惑メール対策よりも効果があるかもしれなかったり。もちろん余計なお金を取られるのなんて嫌だと思うのはもちろんなんだけど,たとえばそれによって先進国とは呼べない国でもすぐにWi-Fi接続できたり,そのような国の人がみんなブログなどで情報発信できるような環境が整うとしたら,わたしはとてもうれしい税金であると思う。ネットのことなどなにもわからない,知ろうともしていない政治家なんて選挙があっても選ぶ意志もないが,世界のネットのためだけに使われる税金があるなら,わたしは,喜んで払いたい税金だと思う。
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